斗栱(ときょう)について
「斗」と単純に言われると日本の量の単位を想像されると思います。「とます」斗の下の単位の升の10倍です。建築用語では音で「ト」と呼びます。これは写真に示すように主に柱の上に取り付け小屋組みを支える台の役割をします。柱の木口の面積をこの斗によって大きくし、背負う力を分散しているものと思われます。かなり複雑なものですが、木の加工のし易さとその特徴を生かした技ではないでしょうか。又全体の意匠としても重厚感を出しています。名称としては大きく分けて「大斗」と「巻斗」に分けられます。大斗は主力で柱等に直接繋ぎ、更に取り付ける場所と位置により二つ斗、三つ斗、平三つ斗、出三つ斗のように様子が変わります。これ等「斗栱」の詳細は次回紹介します。
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